セトちゃんの「元気! 勇気! 笑顔!」

8代目体操のお兄さん「セトちゃん」こと瀬戸口清文の言葉、あそびのアイデア、講演の記録など、保育・子育て応援情報をご紹介します。

8代目体操のお兄さん誕生秘話

1974年12月、日本体育大学3年生(20歳)のときに、NHKおかあさんといっしょ」体操のお兄さんのオーディションに合格したのですが、オーディションを受けたきっかけは教授命令でした。体操の恩師の命令とあらば、二つ返事は当たり前。しかし人前に立つこと、目立つことは大の苦手で、おまけに鹿児島弁訛り。その上とんでもない競争率とくれば、受かるわけなしと思っていました。

ところが一次、二次とパス。5人に絞られた三次のカメラテストでは、心臓が飛び出るほど緊張しまくって超ヘタクソだった自分がなんと合格! しかし、「うれしい」というより「困ったな」という感じでした。というのも、卒業したら田舎に帰って、高校教師をしながら親孝行……などと決め込んでいたからです。でも、「まあ、せいぜい2年でクビだろう」くらいに考えて、とりあえず8代目体操のお兄さん「セトちゃん」の誕生となったわけです。

不器用な自分がなぜ合格したのか、ずっと疑問に思っていましたが、5年くらいたったころ、ひょんなことから審査員だった方に、その理由を聞くことができました。「確かにセトちゃんはじょうずとは言えなかったけど、一番お母さん受けする顔してたよ」ですって。確かにあのころは、今より10kgスマートだったし、体操で鍛えたナイスバディーでジャッキー・チェンにそっくり! それが今では……。でもね、丸くなったのは体だけじゃなくって、心も! ここんとこが大切!

2000年夏 雑誌インタビュー原稿より

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