セトちゃんの「元気! 勇気! 笑顔!」

8代目体操のお兄さん「セトちゃん」こと瀬戸口清文の言葉、あそびのアイデア、講演の記録など、保育・子育て応援情報をご紹介します。

大人の○○が子どもの幸せを決める!?

「幸せはいつも自分の心が決める」は相田みつをさんの言葉。

これは「自分の考え方次第だよ」の客観的視点の言葉で実に納得のいくメッセージですが、“主観”“本能”で生きている子どもにとって、この言葉の感覚は理解できるのでしょうか?

「我慢」というブレーキシステムのない乳児は勿論のこと、幼児にとって無邪気パワー全開の自己中心さが特性故に、まだまだブレーキの効きは甘い!

思い通りに行かないと泣くはわめくはの大騒ぎ!

育児・保育の苦労はやった人でないとわかりません。

がしかし上手にできた時に見せる子どもたちの笑顔の光が苦労を忘れさせてくれるのも事実。

そんな自己中心な子どもたちの命を守ったり、楽しい活動の中でステキな言葉、力強い言葉を投げかけながら、やさしさや仲良しの力を育むのは大人の表現(表情や言葉たち)が大きな大きなカギを握っていることは言うまでもありません。

その鍵は子どもの人間形成に大きく影響すると言っていいでしょう。

そう考えると「子どもの幸せは大人の表現で決まる」と言っても過言ではなさそうです。

ステキな言葉に囲まれて育つ子どもの心には、きっと思いやりの花が咲き、心無い言葉からはトゲ刺す意地悪な心、言葉が姿を現すかもしれません。

もっとも人生トゲはつきものと考えると、刺されないようにすることも大事だし、刺されたら抜いてくれる人も必要。

そして自分で抜く方法を覚えていく! このことこそが“育つ”ということかもしれません。

いずれにせよ経験を積んでいくしかありません。

そして、その過程でどんなおとなのどんな表現に出合ったか!

その出合いの力次第で負けに強い・弱い等の我慢の力の育ちさえも左右されることは充分考えられることです。

これらの乗り越える力こそが生きる力の源であり、生きる力が育たないと真のやさしさもきっと育たないのかもしれません。

「こどもの生きる力=幸せの鍵」を握るのは大人であり、大人の責任であることを今一度、心にとどめておくことにしましょう。

平成24年1月)