「0年生」の先生へ~実習におけるチェックポイント~
「実習に向けての心と体の準備について考える」
初めての実習で不安になるのは当たり前!
不安になるとうまく「動けない」「話せない」「笑えない」のが普通。
しかし緊張感がなく、なれなれしい実習生が来たら、受け入れ側の先生たちはどう思うでしょう? 教えがいがあるでしょうか?
先生方は実習生だったころのドキドキ感やヘタクソ感を思い出しながら、多様な視点で指導してくださることでしょう!
緊張するのは慣れていないだけ。慣れていないから一生懸命がんばろうとする。ところが子どもたちは実習生の一生懸命さを「この先生は僕たちとしっかり向き合おうとしてくれている!」と本能で感じてくれているに違いありません。少しくらいの緊張は問題なし!
しかし緊張しすぎると能力は低下します。
【緊張するとどうなりやすいか?】
1.「早く伝えないと忘れてしまいそう!」と焦る気持ちは、早口になってしまいがち
2.自信のなさが声のトーンに現れ、聞き取りにくい小声になってしまいがち
3.自分でも何を言っているのかわからなくなるくらい、説明がくどくなってしまいがち
いずれも言いたいことが伝わりにくく、子どもたちは“きょとーん”としたり、ざわつくことも。
【チェックポイント】
1.まずは焦らずに子どもたちをよーく見渡しましょう
・ちょっとお茶目な表情で、勿体つけるくらいに!
・「何を話すのかなあ」とあなたの言葉を待っています! でもここで「バシッと決めよう!」と力まないこと。力むとずっと力みっぱなしになって、お互いに疲れてしまいます。
2.長い説明は禁物! 簡単明瞭、手短に!
・伝えたいことを事前に書き出しておきましょう。
・最短の説明で済むように声に出して練習、確認しておくことが大切です。
3.伝えたい、活用したい教材はしっかり練習しておこう!
・先生がまごつくと、子どもたちもまごつきます。ゆとりをもって指導ができるようになるまで何回も練習しておきましょう。
・うる覚えは失敗のもと。本番前にリハーサルをしておきましょう。
・保育実習の場合、折り紙などは時がたつと忘れがちなので要注意。歌う場合はプロンプター(ガイド役)の役割があります。歌詞は覚えておきましょう。
(2015年9月吉日 大学の講義録より)