憧れはエネルギー! 子どもたちを照らす7つの自覚と把握
「人は本来、仁義や慈悲の心を持っている」と吉田松陰は言いました。
では子どもたちがその心を失わないために、私たち大人はどうすればよいでしょう。
それは言うまでもなく、大人たちが心豊かな光を忘れず、子どもたちの足元を力強く照らし、導いてあげることでしょう。
幼少期にかかわる私たち保育者・教育者は、心豊かな光を保つために日々の努力が肝要です。
そう考えると幼少教育にかかわるのは責任重大。その責任を全うするためにも、自らの心のメンテナンスが大事。とにかく子どもも大人も心弾ませて取り組めるように、「健康的思考力の向上」が最重要課題なのです。
健康的思考力を高め、子どもたちとの幸福感あふれる関係づくりには、「じょうずより情熱!」です。
まずは私たちが心を開放して、楽しみましょう!
決められた動きや振付に縛られることなく、にこやかに動き楽しめば笑顔がいっぱいに広がります。
子どもたちにとって、先生の笑顔は憧れです。憧れはエネルギーです。
「喜びじょうずは幸せじょうず!」
「拍手の数だけ幸せ来るよ!」
子どもたちの足元を照らすに“ふさわしい光”を持つために、自ら振り返ることも大切。7つのポイントを紹介しますので、ぜひ活用してみてください。
みんなの心がつながって、心がぽっかぽかになりますように!
★子どもたちを照らすための7つの「自覚」と「把握」★
~自分のチカラを知る・子どもたちのチカラを知る~
1.ムードメーカーであることを自覚する
先生が光れば子どもたちも輝く! 楽しまないと楽しめないね!
自ら率先してムードメイクすることを考えよう。
2.伝達力を自覚する
言葉かけ・指示は3S(slow,short,smile)で! 気のないところに実はならない!
その気にさせるための言葉の選択、表情、メリハリを考えよう。
3.理解できているかどうかを把握する
百聞は一見にしかず~Simple & Sample is best!~
ルールや難易度は適切かどうかを考えよう。
4.心身の発達程度を把握する
無理せず、強いることなく、段階を踏んで!
発達に適した内容かどうか考えよう。
5.個性・個人差を把握する
達成感は生きる力! 認められて強くなるもの。
自らがんばる力が湧きあがるような助言・補助・タイミングを考えよう。
6.子どもは飽きやすいことを自覚する
夢中は成長の父。指導はMVP(Magical & Variety Program)で行こう!
子どもたちが飽きないように、様子に応じてアレンジしたりプログラムを変更するタイミングを考えよう。
7.安全管理の重要さを自覚する
事前準備はしっかりと! 指さし確認忘れずに!
不安は安心の母。安全・安心に対する配慮が足りているかを考えよう。
(2007年夏 講演録より抜粋)