セトちゃんの「元気! 勇気! 笑顔!」

8代目体操のお兄さん「セトちゃん」こと瀬戸口清文の言葉、あそびのアイデア、講演の記録など、保育・子育て応援情報をご紹介します。

姿勢力を高めるローポジションの遊び【後半】~姿勢筋アップで子どもたちの生きる力を育てよう!~

■「ぞうきんがけ」でローポジションを毎日の生活に!

 「ぞうきんがけ」も腹背筋を養うのに最適なエクササイズです。

運動効果バツグン! 姿勢を維持するための腹背筋をはじめ、自分の体重を支えながら押すことで腕力が刺激されます。

さらに足腰の強化や蹴りだす力(脚力)も養われます。

子どもたちは大喜びで駆けまわるので、筋持久力や心肺機能も高まります。

ぞうきんの代わりにポンポンなどを使っても楽しめます。

広いスペースでおこなうなら、軽快な音楽にのって楽しむ「ぞうきんがけ競走!」もお勧めです。

スタートラインに並んで一斉にスタートしたり、三角コーンを置いてジグザグ走行をしたり、音楽が止まるまで自由に動きまわるなど楽しんでもよいでしょう。

 

■姿勢筋アップで子どもたちの生きる力を育てよう!

 子どもたちにとって姿勢を維持する力(=腹背筋力)を育むことは、健康的な人生を送るうえでの最重要テーマとも言えます。

近年、問題視されている子どもの「背中ぐにゃ」現象。ベビーベッドの普及が乳幼児期にハイハイをする機会、すなわち姿勢筋育成のチャンスを減少させ、それに加えてテレビゲームの普及が現象を加速させた大きな要因になっているとも言われています。

近年はスマートホンの急速な普及、そして「GIGAスクール構想」によるIT教育の推進により、日常的に下方を見る(背中を丸める)機会が増加傾向にあります。

このような社会的背景を考慮しても、姿勢筋の育成は今後ますます必要とされていくことでしょう。

運動大好きっ子を育むため、子どもたちの健康的な将来のため、乳幼児期のうちからローポジションの遊びをたくさん経験させてあげましょう。

よい姿勢ができると循環もよくなり、顔にも頭にも血流が循環しやすくなります。

顔に血が循環すれば、表情がしぜんと明るくなります。

頭(脳内)に血が循環すれば、集中力や判断力が上がります。

いずれも良好な人間関係を構築し、充実した人生を送るうえで、とても大きな力になります。

日本遊育研究所では、そのような理由から多くの運動遊びにローポジションの要素を取り入れています。

動画でも紹介していますので、ご興味ある方は、ぜひご覧ください。

限られたスペースでも取り組めますので、ご家庭でもぜひ楽しんください。

 

【参考】ローポジションエクササイズ

https://youtu.be/B0U9PbzduMQ