セトちゃんの「元気! 勇気! 笑顔!」

8代目体操のお兄さん「セトちゃん」こと瀬戸口清文の言葉、あそびのアイデア、講演の記録など、保育・子育て応援情報をご紹介します。

おちゃめなお目目でよ~い☆どん!(前半)~“おちゃめな競争心”は健康的思考力を刺激する!~

子どもたちとの遊び歴(2006年時点)の経験の中でいえることの一つが「子どもたちは“よ~い☆どん!”の遊びが大好き!」ということ。なぜ“よ~い☆どん!”で無邪気に夢中にキャッキャと遊び楽しめるのか? それはきっと誰にでもあると思われる競争本能への刺激とも考えられますが、そのことはさておいても子どもたちをその気にさせるのにこんなに便利な言葉を使わない手はない! と私は思っています。と、同時に重要なことは「負けに強い子を育てる」ということ。TVゲームで負けそうになったら、すぐにリセットボタンでチャラにしてしまうと言った“負けに弱い子”が増えたといわれる時代だからこその“よ~い☆どん!”の競争遊びの提案です。

しかし競争は取扱注意! なぜなら“心無い競わせるだけの競争遊び”は「勝てばいい」「自分だけが良ければいい」と言った優しさ、思いやり欠如の勝利至上主義を抱かせたり、「どうせ僕なんか」と言った、いじけやすい“どうせ人”の増加も懸念されます。

逆にメリットは、「健康的思考力の高い競争心を育む」ということ。健康的思考力とは、「できるだけ不健康な考え・行動を起こさない思考力のこと」と、私は考えます。

いずれにせよ、競争は大なり小なり避けては通れないもの。競争にどう対峙するかは自分の心が決めるもの。結果をしっかり受け止める力が重要。『OOちゃんすごいな。 僕負けちゃったけど、今度はもっとがんばるぞ!』と『くそ~! 今度はいじわるしてでも勝ってみせる!』とでは、大違い! 幼少期の競争は“おちゃめに明るく!”。そしてパパママが勝ち負けを子どもの様子を見ながら調整し、子どもが勝ったらおちゃめに褒め、負けたら「残念! もう一回がんばれ!」などのエールを送り、逆にパパママが負けてあげた時こそ、「よ~し! 今度は負けないぞ~!」とパパママの負けに強いとこを見せてあげるのが重要なポイントです。