セトちゃんの「元気! 勇気! 笑顔!」

8代目体操のお兄さん「セトちゃん」こと瀬戸口清文の言葉、あそびのアイデア、講演の記録など、保育・子育て応援情報をご紹介します。

おちゃめなお目目でよ~い☆どん!(後半)~パパとママの“おちゃめさ”は、子どもたちのビタミン剤!~

ところで、子どもたちは体力づくりの為に遊ぶのでしょうか? そんなわけがあるはずもありませんよね。楽しいから遊ぶ! みんなと一緒だから楽しい! しかしながらTVゲームが子どもたちに一人遊びの楽しさを教えてしまいました。外遊びが俄然減少してしまいました。困ったものです。「絶対走量の低下」~「体力低下」~「気力低下」~「コミュニケーション能力の低下」…などなどと、多くの問題を生じさせてしまいました。これはもう、TVゲームに負けないくらい楽しい運動遊びを提案・実践させるしかありません。「気がついたら夢中に走り回っていた!」「じゃれつき遊んでいた!」「友だちと一緒で楽しかった!」といった、本来持ち合わせているはずの人間力向上に繋がる遊びを実践するしかありません。そして実践する上で重要なポイントは、親や指導者が子どもたちのやる気を起こさせる表情や言葉かけが最大のポイントになるということ。わかりやすく一言でいうと“おちゃめに”ということなのです。“おちゃめさ”には「むぎゅ~っ大好き!」といった親和性と、「こちょこちょツンツンしちゃうぞ~!」といった無邪気な攻撃性が込められた、実にエネルギッシュな表現といえます。「いないいないばあ!」も「たかいたかぁ~い!」も「もじょもじょ~っ!」も子どもたちが大好きなのは言うまでもありません。これらは全てが愛情たっぷりのおちゃめさが成せる技! そしてもう一つ忘れてはいけないことが、おちゃめに遊ぶときは必ずと言っていいほど、まずは目を見てあげているということ。パパやママが「おちゃめなお目目で“よ~い☆どん!”」と遊んでくれたら、子どもたちは嬉しくないはずがありません! おちゃめに見てくれていることでがんばる力が湧いてきます。子どもたちにとってまさしく「生きる力が湧いてくる応援団」なのです。そんな眼差しは安心感・自己存在感を充実させ、心を安定させるビタミン剤なのです。

さあ、パパとママの幼な心を全開にして、子どもたちとおちゃめに楽しんでみてください! きっと親子の心に元気・勇気・笑顔がパーっと広がるはず! 「上手に遊んであげよう!」と考えるより「おちゃめに楽しんじゃう!」の方が絶対子どもは喜ぶことを信じで楽しんじゃいましょう!

最後に、「おちゃめパワーで楽しめる親子の運動遊びを研究。そして全国で実践指導している私の研究母体である日本遊育研究所(https://yuikulabo.com/)を紹介しておきますので、おちゃめパワーが必要な時は、どうぞお声掛けください。子どもたちの健やかな成長と、パパママの康らかでハッピーな子育ての日々を心から願っています! さあ、おちゃめなお目目で、よ~い☆どん!

(2006年保護者向け講演会より)

 

おちゃめなお目目でよ~い☆どん!(前半)~“おちゃめな競争心”は健康的思考力を刺激する!~

子どもたちとの遊び歴(2006年時点)の経験の中でいえることの一つが「子どもたちは“よ~い☆どん!”の遊びが大好き!」ということ。なぜ“よ~い☆どん!”で無邪気に夢中にキャッキャと遊び楽しめるのか? それはきっと誰にでもあると思われる競争本能への刺激とも考えられますが、そのことはさておいても子どもたちをその気にさせるのにこんなに便利な言葉を使わない手はない! と私は思っています。と、同時に重要なことは「負けに強い子を育てる」ということ。TVゲームで負けそうになったら、すぐにリセットボタンでチャラにしてしまうと言った“負けに弱い子”が増えたといわれる時代だからこその“よ~い☆どん!”の競争遊びの提案です。

しかし競争は取扱注意! なぜなら“心無い競わせるだけの競争遊び”は「勝てばいい」「自分だけが良ければいい」と言った優しさ、思いやり欠如の勝利至上主義を抱かせたり、「どうせ僕なんか」と言った、いじけやすい“どうせ人”の増加も懸念されます。

逆にメリットは、「健康的思考力の高い競争心を育む」ということ。健康的思考力とは、「できるだけ不健康な考え・行動を起こさない思考力のこと」と、私は考えます。

いずれにせよ、競争は大なり小なり避けては通れないもの。競争にどう対峙するかは自分の心が決めるもの。結果をしっかり受け止める力が重要。『OOちゃんすごいな。 僕負けちゃったけど、今度はもっとがんばるぞ!』と『くそ~! 今度はいじわるしてでも勝ってみせる!』とでは、大違い! 幼少期の競争は“おちゃめに明るく!”。そしてパパママが勝ち負けを子どもの様子を見ながら調整し、子どもが勝ったらおちゃめに褒め、負けたら「残念! もう一回がんばれ!」などのエールを送り、逆にパパママが負けてあげた時こそ、「よ~し! 今度は負けないぞ~!」とパパママの負けに強いとこを見せてあげるのが重要なポイントです。



 

心はずむ笑運動のススメ

「遊びは子どもに帰る」

チャーリー・チャップリン曰く「人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇」。

そしてアンドレ・ジイドは『地の糧』で「賢者とは全てに驚嘆できる人だ!」と述べています。

これらを私は

「くよくよしないで明るく前進!」

「喜び上手は幸せ上手!」

と解釈し、時折のエネルギー源としています。

さて「笑いは病気に打ち勝つ良薬」といった報告がテレビや新聞等で盛んに取り上げられるようになりました。

また、近年ストレスによると思われるうつ病患者が増加しているとのこと。

しかも30代・40代の働き盛りが最も多く、性格的特徴は「仕事熱心・勤勉・他者への配慮・几帳面・責任感が強い・自己への要求水準が高い人」といった、本来なら「プラス面を多くもった人」といえる人の発症率が高いそうです。

と同時にこうした性格の人は「何でも一人で抱え込んでしまうことが多い」とも言えます。だからこそ開放的時間、つまりストレス解消のための遊びの重要性を感じます。

今回のテーマ設定理由は、そのことを踏まえながらの提案です。

恐るべき生活習慣病からの脱却のためには「食事」の見直しは勿論のこと、そこに「笑運動」を実践することによって60兆の細胞・140億の脳細胞が今よりもさらに活性化し、若返るイメージがあります。

それは私が32年間(2006年時点)、数多くの人々と動き楽しむ中で躍動感あふれる笑顔に接してきたせいでしょうか! 

夢中になっている時の瞳の輝きは大人も子どもも一緒! 

大声を出したり、くやしがったり、手をたたき大喜びしたり、あまりの愉快さに涙を流したり! 

遊びはまさしく子ども帰りだと思います。

高ストレスの時代だからこそ、健康的思考力の向上が重要、その為にも無邪気に遊び・笑う回数を増やすことが不可欠! 

笑い・ユーモアは相手がストレスなく話せる状態をつくり、人間関係の距離を一気に縮める力を持っています。

まさしく相手を心地よくしてあげる為のサービスとも言えます。

さあご一緒にユーモアいっぱいの笑運動の実践と参りましょう!!

(2006年2月 講演会レジメより)

 

8代目体操のお兄さん誕生秘話

1974年12月、日本体育大学3年生(20歳)のときに、NHKおかあさんといっしょ」体操のお兄さんのオーディションに合格したのですが、オーディションを受けたきっかけは教授命令でした。体操の恩師の命令とあらば、二つ返事は当たり前。しかし人前に立つこと、目立つことは大の苦手で、おまけに鹿児島弁訛り。その上とんでもない競争率とくれば、受かるわけなしと思っていました。

ところが一次、二次とパス。5人に絞られた三次のカメラテストでは、心臓が飛び出るほど緊張しまくって超ヘタクソだった自分がなんと合格! しかし、「うれしい」というより「困ったな」という感じでした。というのも、卒業したら田舎に帰って、高校教師をしながら親孝行……などと決め込んでいたからです。でも、「まあ、せいぜい2年でクビだろう」くらいに考えて、とりあえず8代目体操のお兄さん「セトちゃん」の誕生となったわけです。

不器用な自分がなぜ合格したのか、ずっと疑問に思っていましたが、5年くらいたったころ、ひょんなことから審査員だった方に、その理由を聞くことができました。「確かにセトちゃんはじょうずとは言えなかったけど、一番お母さん受けする顔してたよ」ですって。確かにあのころは、今より10kgスマートだったし、体操で鍛えたナイスバディーでジャッキー・チェンにそっくり! それが今では……。でもね、丸くなったのは体だけじゃなくって、心も! ここんとこが大切!

2000年夏 雑誌インタビュー原稿より

youtu.be



「世界平和」を語るわが息子の成長

東京深沢界隈を五里カットのツルツル頭で闊歩していた

私の大学時代には考えられない醜態に心の置き場を捜す日々。

例えば電車の入り口付近で集団でベタ座りして

耳を塞ぎたくなる話を平気でしている女子高生たち。

お年寄りが目の前に立っていても大股開きで知らんぷりのヤカラ達。

この国はどうなってしまったのか。

「息子が子育てに一喜一憂するであろう近未来に虹はかかるのか」

と心配になってしまう。

もっとも虹がかかるかではなく

自らの行動で虹をかけるかどうかが重要だとは思うが。

さてさて、大学四年目の息子の個性が浪花の空気を吸ってどう成長したのか! 

先達て息子に「職業を睨んでのキーワードはなんだ?」と聞くと

暫し天を仰いでから答えてくれたのは「世界平和」だった。

これまたでかく出たなと思いながら話を詰めていく中で

生きた言葉が次から次に息子の口を衝いて出て来た。

「生意気にもいい成長しとるわい!」と心の中で思わずニンマリ。

諸先生方の、特にゼミの先生の教えをしっかり受け止めながら

自己葛藤を繰り返している様子に感謝。

寂しい思いはしたが関大に行かせて良かったと安堵。

「自由とは責任」の意を忘れたミーイズム氾濫時代に

「人の役に立つ仕事に就きたい」とあっけらかんと言ってのける

息子を生み育ててくれた女房にも“ついでに”感謝。

思えば我が家は「握手の館」だった。

「行ってらっしゃい」「おやすみ」等の挨拶の時にやたら握手をした。

と言うより私が無理やりさせていた。

握手をするときは本能的に目を見る。

そして握り返す力で、おおよそその時の調子が見えてくる。

勿論、今でも息子は照れ臭そうだが私との握手を拒否しないのが嬉しい。

さすがに幼少の頃よくしてくれたチュッチュはなくなったが。

その息子は今、大学院を受験するかどうか考えあぐねている様子。

自分探しの為にも大いに思い深めて欲しいと考えている。

焼酎好きの私に付き合って、「酔った酔った」と

赤ら顔で話を合わせてくれる息子の快活さは

きっと大学院での研鑽も人間関係も

“うまく”乗り越えて行くだろうと楽観視している。

何にせよ若い時代に小舟で大いに揺れ揉まれながら、

時には嘔吐し反省を繰り返しながら

忍耐力溢れる個性を伸長して欲しいと願うばかりである。

更に言えば、男としての人間力向上の為に今学習を重ねている

心理学からの学びを重ね合わせながらの成長を期待している。

(2005年夏)

 

思い出は生きるエネルギーに

子育ても学校生活も、ある意味で「思いで作り」。

唐突かもしれませんが、

・哲学とは死に備えること

・どう生きるべきか?

これらのことには、経験が教えになることが大半!

つまり「思い出力」がエネルギーになるとも言えます。

(講演のはじめに)いきなり思い出の話になりましたが、皆さんと私の思い出を、ここで共有させてもらえればと思います。

大学生の時から13年間、「おかあさんといっしょ」で体操のお兄さんを務めさせていただきました。当時の映像を懐かしの思い出としてご覧ください。

https://youtu.be/ll91IC98yvc

平成23年9月 川崎市内小学校 保護者向け講演会オープニング)

 

運動あそびでアタマが良くなる!? 健康的思考力を育む3つの力

運動あそびは体の健康はもちろん

子どもたちの「心の健康」「アタマの健康」を育むことも目的としています。

 

特に保護者向けの講演会で興味を引くのが、「アタマの健康」です。

 

運動あそびでは友だちや先生と共同で取り組んで

自発的に考える力を育むメニューがたくさんあります。

 

仲間と力を合わせて取り組むこと。

うまくできるように知恵を出し合うこと。

お互いの距離感やタイミングをはかること。

このような経験をしながら、どんどんアタマが鍛えられていきます。

 

中でも注目したいのが、セトちゃんが提唱する「3つの力」。

1.考える力=知能指数/IQ(Intelligence)

2.やさしさ、思いやりの力=心の知能指数/EQ(Emotional)

3.運動する力=身体能力/PQ(Phisical)

 

子どもたちにとって幼稚園や保育所は初めての社会生活。

いろいろなお友だちを「なかよしの力」を育んで

心も体も大きくな~れ!